補正予算への修正動議 ✒️ 公開:2026-06-18
❶修正動議について
6月議会で役場から提出された補正予算案の中に、陸上サーモン養殖事業で運営事業者に雇用される「地域おこし協力隊員」の人件費が含まれていました。
詳しくは下記❸に書いていますが、この予算は現時点では適当でないと私は考えました。しかし議案そのもの、つまり補正予算全体に反対しては、必要な水路補修や物価高騰対策などにも反対することになってしまう。そこで、”修正動議”という部分的に不要と思う事業を削除した修正案を提案する、という方法があることを知りました。
ということで議会最終日に、その方法をとりました。役場から提案された補正予算には基本的に賛成、ただし上記の人件費(915万4千円)のみを削除した修正案、これを全員協議直前に議長に仮提出しました。本会議前に全員協議会でサーモン事業についての進捗報告がなされましたが、そこでも、契約など何かしらの外形的な進展は未だ無いとの説明だったので、予定通り本会議で私から修正動議を発議しました。提案理由の説明・討論・採決。結果は、 [賛成1:反対7 ※表決に議長は加わらない] で否決。そして執行部案(元の予算案)が可決されました。
※修正動議の発議要件:修正の動議は地方自治法115条の三で議員定数の12分の1の発議により出来るとされてます。江府町議会は定数9名ですので0.75人以上、つまり私一人でも成立します。結果はどうなるかはその事案によりますし今回のように事前賛同者がいない状況で修正案が通ることは難しでしょうが、今後も予算の一部に反対すべき場合はこの修正動議を行おうと思います。
❷修正動議の仕方
修正動議の行い方を私は知りませんでした。議員に当選した翌日に新人議員は、事務局から『議員必携』という参考書をもらいます。このA5サイズのコンパクトな本には、町村議会議員の心得や具体的な運営手順・台詞、関連法規がコンパクトにまとまっています。読んでみると修正の動議の行い方も記載があり、今回はこれを参考に資料を作成しました。
また、議場全体の流れを知りたかったので近隣自治体の議事録を参考にしました。近いところで令和4年6月の日野町議会で修正動議(P18〜P22)があり、この流れや台詞を参考にしました。どの瞬間に、「議長!」と手を上げて声を出すのか、などの細かいところまでは議員必携にはありません。その瞬間を逃してしまうと、進行は戻せないので少し緊張しました。
このように必要提出書類(署名押印)と進行台本を用意し、本会議に臨みました。
❸修正動議の台詞下書き
(※直前に全員協議会で1時間ほど関連説明あったので、実際は多少修正して発言しています。)
手を上げて「議長」
「予算に対する修正動議をいたします。修正書原本は本会議前に議長に提出しております。よろしくお願いいたします。
修正動議を申し述べます。
令和8年6月15日。江府町議会議長、阿部朝親様。発議者、江府町議会議員、前川文洋。議案第57号、令和8年度江府町一般会計補正予算(第2号)に対する修正動議。上記のとおり、地方自治法第115条の3及び日野町議会会議規則第17条2項の規定により、別紙の修正案を添えて提出いたします。
提案説明を行います。これは、議案第57号の令和8年度江府町一般会計補正予算(第2号)のうち、款、10.総務費、項、5.総務管理費、目、97地域おこし支援事業費のうち、節、12.委託料で予算計上されている業務委託料915万4,000円を減額し、その財源である特別地方交付税を併せて減額する修正案であり、これに伴う計数を修正するものです。
提案された陸上サーモン養殖事業そのものは、議会で承認され進めて頂いているものですが、これに関する契約状況が充分整理されてから当該の地域おこし協力隊の募集・採用をするべきと考えます。
具体的な理由は以下三点、
- 運営事業者との契約類型が未定:町議会基本条例8条を根拠に、事業者との契約を始め事業の内容の説明が十分と言えない。
- 透明性の欠如:事業者選定の理由が最初の説明会に参加したことと、養殖業者との個別の関係性を根拠とするのは、公平性と透明性の観点から説明が十分と言えない。
- 公共事業としての基礎的な整理がないままでの人事予算:以上が整理されてない段階での雇用負担を補填する人事予算は、適正との判断が出来ない。
以上、申し述べた観点から、この事業の予算に対し、修正案を提出いたします。修正の詳細な内容につきましては、修正案を御覧いただきたいと思います。
❷資料1:提出した予算修正書PDF
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資料2:修正箇所PDF(参考資料)
資料3:予算書第1表の修正箇所確認用PDF(参考資料)
今後、私自身いつなんどきでも修正動議が出来るよう、またどなたかの参考になればと今回資料をアップしておきます。
